Barrel Making
Barrel Making
樽は造るものじゃない、育てるものだ
私たちはウイスキーをただ樽に入れているわけではない。樽にゆだねているのだ。ウイスキーは長い時間をかけて樽の中で過ごし、その琥珀色と独特の味わいの多くを樽から引き出していく。樽はウイスキーの個性そのものと言える存在だからこそ、私たちは150年以上変わらず、新しいハンドクラフトのホワイトオーク樽で誇りをもって熟成させている。

アメリカンホワイトオークと、緻密なアメリカの職人技という2つの要素からつくられるジャックダニエルの熟成樽は、接着剤や釘で固定されているのではなく、木材を精密に組み合わせた圧力だけで形を保っている。正確には33枚の板で構成され、どれひとつとして同じ大きさではない。あまりに繊細な作業ゆえ、自動ラインでの大量生産には向かない。組み上げられた樽の内側はトーストされ、さらにチャーすることで木の自然な糖分を引き出し、カラメル化させる。その糖分こそがウイスキーの風味を育む重要な要素となる。
これほどまでに精巧で手間をかけた樽だが、私たちが自社で使うのは一度きり。役目を終えた樽は、ホットソースメーカー、ビール醸造所、スコッチウイスキー蒸溜所などで再利用される。これらの樽がかつてテネシーウイスキーを育んだものだからこそ、その後の製品までも少しだけ良いものにしている、と私たちは信じている。そして一歩先へ進み、サステナビリティの取り組みとして、樽づくりに欠かせないホワイトオークの保護と維持に力を注いでいることを誇りに思っている。